油断! この言葉の恐ろしさ2012/01/12 23:58

 今シーズンの最低気温を記録した今日昼間、けたたましく『緊急地震速報』の携帯版が一斉に鳴り響きましたね。

 ちょうど昼休み。今回、実に全事業者の速報アラームが寸分の狂いもなく、一斉に鳴り出したので一時事務所は凍りつきました。 皆さんのところではいかがでしたか? 幸い軽微な揺れですみましたが、油断大敵 思い知らされました。

 その『油断』の方ですが、今夜のニュースではホルムズ海峡の緊張度がピークに達しつつあるようです。以前のポストで書いた8割どころでなくLNGも含めると日本に来る化石燃料の9割以上が、この海峡を通過するとのこと。ちょっとした小競り合いでも起きるだけで日本にはダメージが予想されます。かつては米国も3割の原油をこのルートで調達していたと
のことですが、同時多発テロ以降の中東依存を減らす努力で現在は 18 %程度まで落としたそうです。その米国はイランとの対峙のため空母2隻をこの海峡に配備しているそうです。

 『油断』と言うことば、恐ろしい言葉です。 立て続けに起こった警察の不祥事(不手際)もつまるところ緊張感の緩みから来ていることではないのかと。 いま一度、気を引き締めないと思わされた今宵です。

追伸:

『油断!』 堺屋太一がまだ官僚時代に発表したデビュー作です。

 残念ながら、まだ読んだことがないので、ブログで紹介している方の読後感を引用させていただくのですが、実はこの読後文、震災のちょうど一年前に書かれているようでなにやら符合しすぎに少し愕然としました。

 どうぞ、前半部分だけでもぜひお読み下さい。 政治もますます混迷を深める様相ですが、内閣改造やらの前にもう一度この小説を読んでもらいたい、と切に願うところです。        彦左敬白